防大タイムズ
防大タイムズNo.257
掲載内容一覧
- 令和6年春の叙勲
- 株式会社ファミリーマートと災害時協定を締結
- 公益財団法人防衛大学校学術・教育振興会 「教育奨励賞・研究奨励賞」を贈呈
令和6年春の叙勲
令和6年春の叙勲における受章者が令和6年4月19日(金)の閣議で決定され、同年4月29日付けをもって発令されました。
防衛大学校関係の受章者は3名。渡邉 啓二 名誉教授、髙橋 信明 名誉教授(髙橋名誉教授は体調不良のため伝達式、拝謁等は欠席)は瑞宝中綬章を、井星 正氣 名誉教授は瑞宝小綬章をそれぞれ受章され、同年5月13日(月)、防衛省講堂にて木原 稔 防衛大臣による叙勲勲章伝達式が執り行われました。
株式会社ファミリーマートと災害時協定を締結


防衛大学校は災害発生時に学生・教職員への福利厚生を維持するため、5月16日(木)、本部庁舎において株式会社ファミリーマートと災害時における継続的商品供給等に関する協定の締結式を行いました。
株式会社ファミリーマートは現在、本校校内で2か所の店舗を経営し、学生・教職員の福利厚生に尽力いただいています。
締結式には同社の中川昌彦東日本運営部長と、本校の前田晴人総務部長が出席しました。協定には、災害発生時における24時間営業を含めた営業時間の延長や、同社の物流センターを利用した継続的な商品供給などが盛り込まれています。中川東日本運営部長は「防衛大学校には日ごろから当社の運営にご理解をいただいている。この協定を使う場面が来ないのが一番だが、いざというときにはできる限りの支援をしたい」と話されました。前田総務部長は「先日サテライト店がオープンしたことで、学生・教職員はますます便利に利用させていただいている。これからも協力関係を深めていきたい。」として、今後は福利厚生面だけでなく災害対処についても関係強化を図っていく旨を述べました。
公益財団法人防衛大学校学術・教育振興会 「教育奨励賞、研究奨励賞」を贈呈



令和6年3月29日(金)、公益財団法人防衛大学校学術・教育振興会より、優れた教育をした教官に授与される「教育奨励賞」、学術に関する研究活動への取組が顕著である若手教官に対し授与される「研究奨励賞」が、令和6年3月22日(金)には本科学生による優れた校友会活動に対し、「校友会活動奨励賞」がそれぞれ贈呈されるなど、受賞された教官そして校友会に対してこれまでの業績が称えられました。
なお、令和5年度の「山崎貞一賞」、「鈴木桃太郎賞」及び「学生研究奨励賞」は該当者がありませんでした。
〇教育奨励賞
防衛学教育学群 戦略教育室 准教授 苅込勝也
電気情報学群 情報工学科 講 師 鵜飼孝盛
〇研究奨励賞
応用科学群 応用化学科 講 師 山本浩二
電気情報学群 通信工学科 准教授 江原祥隆(贈呈式は都合により欠席)
〇校友会活動奨励賞
柔道部
※官職及び所属については、受賞当時のものです。
【教育奨励賞 受賞コメント:防衛学教育学群 戦略教育室 准教授 苅込 勝也】
この度は、教育奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。防衛大学校学術・教育振興会の皆様、選考委員の先生方ならびに関係各位に厚く御礼申し上げます。
今回の教育は、学生にサイバー攻撃を実際に体験してもらうという内容でしたが、教育用の器材の導入、教育時の支援等多くの先生方のご支援をいただいております。そのため今回受賞は支援いただいた皆様方のおかげであると受け止めております。
また、教育に当たっては、私が以前所属していた部隊でのノウハウが活かされており、自衛隊における教育の実効性を証明することができたと思います。
教育後、受講した学生がサイバー攻撃の脅威を実感し、「情報セキュリティマネジメント」の資格を取得する等引き続き強い関心をもってくれている姿を見て、この教育の効果を実感しています。
今回の受賞を励みとし、引き続き効果的な教育に努めてまいりたいと思います。この度は誠にありがとうございました。
【研究奨励賞:応用科学群 応用化学科 講 師 山本 浩二】
この度は、研究奨励賞を賜り、誠に光栄に存じます。まず、はじめに、防衛大学校学術・教育振興会の皆様、選考委員の先生方、ご推薦頂きました応用科学群長、応用化学科長、及び関係者の方々に厚く御礼申し上げます。私の専門は、1つの分子の中に多数の金属原子が組み込まれた多核金属クラスターと呼ばれる分子の新規合成とその構造や反応性の解明に取り組んでいます。
多数の金属原子を1つの分子に組み込むことで、1つ金属では達成出来ない性質や機能を発現させることが可能になります。そのような新しい機能を持つ分子開発は、分子認識や二酸化炭素のエネルギー資源化、エネルギー貯蔵技術へと展開できる可能性があり、今後とも本研究を基礎・応用の両面から、さらに発展させていきたいと考えております。
今回の受賞を励みとし、今後より一層の研鑽を重ね、防衛大学校の学生教育や研究活動に精進してまいりたいと思います。
【研究奨励賞:電気情報学群 通信工学科 准教授 江原 祥隆】
この度は研究奨励賞受賞を賜り、大変光栄に感じております。これまでご指導いただきました多くの先生方、共同研究者の先生方、共に一緒に研究を取り組んできた防衛大学校の学生の方々に深く感謝いたします。
対象となった研究は通信材料工学分野の通信部品に不可欠な圧電デバイスや圧電センサーの信頼性特性に関する研究であり、今日の電子機器・通信機器の信頼向上に必要な不可欠ものであります。今回の受賞を励みに今後も研究と教育に精進して学術や日本産業の発展に貢献ができるように努力を重ねていきたいと思います。この度の受賞について、重ねて深くお礼を申し上げます。