防大タイムズ
防大タイムズNo.231
掲載内容一覧
- 防衛大学校は岸田内閣総理大臣ご臨席の下で令和3年度卒業式典を挙行
- 防衛大学校学術・教育振興会、「鈴木桃太郎賞」ほか各賞を贈呈
防衛大学校は岸田内閣総理大臣ご臨席の下で令和3年度卒業式典を挙行
岸田内閣総理大臣に対する栄誉礼
卒業証書授与

岸田 内閣総理大臣訓示

岸 防衛大臣訓示

来賓代表(谷内 正太郎様)祝辞

久保 防衛大学校長式辞
学生退場
任命・宣誓
防衛大学校は令和4年3月27日に本科第66期学生、理工学研究科前期課程第59期学生、同後期課程第19期学生、総合安全保障研究科前期課程第24期及び同課程第25期学生の卒業式典を挙行しました。本年度の卒業生は本科学生501名(留学生22名を含む)及び研究科学生59名(留学生7名を含む)。前日26日には卒業証書授与式が行われ、久保学校長から卒業学生全員に卒業証書が授与されました。27日の卒業式典では、岸田 文雄 内閣総理大臣ほか、ご来賓の臨席のもと、久保学校長から代表学生に対し卒業証書が授与され、続いて学校長式辞、岸田 文雄 内閣総理大臣及び岸 信夫 防衛大臣より訓示、来賓代表 谷内 正太郎様より祝辞があり、本科卒業生代表の殿塚学生が答辞を述べました。
続いて行われた一般幹部候補生の任命・宣誓式では、本科卒業生はそれぞれが進む自衛隊の制服を着用して臨み、陸上幕僚長、海上幕僚長、航空幕僚長から各要員別に陸曹長、海曹長、空曹長にそれぞれ任命され一般幹部候補生を命ぜられました。任命された一般幹部候補生は、殿塚陸曹長(東京都出身)、日高海曹長(鹿児島県出身)、久保空曹長(滋賀県出身)を代表とし総員で宣誓を行い、岸田 文雄 内閣総理大臣に宣誓書を手渡しました。
【首相官邸HP】令和3年度 内閣総理大臣訓示
防衛大臣訓示 [PDF]
来賓代表祝辞 [PDF]
防衛大学校長式辞 [PDF]
防衛大学校学術・教育振興会、「鈴木桃太郎賞」ほか各賞を贈呈

「鈴木桃太郎賞」 情報工学科 三村准教授

「教育奨励賞」 機械工学科 藤原教授

「教育奨励賞」 統率・戦史教育室 金澤准教授

各賞受賞者
令和4年3月14日、公益財団法人防衛大学校学術・教育振興会より今年度顕著な業績を上げた防衛大学校研究者に対し、「鈴木桃太郎賞」「教育奨励賞」「研究奨励賞」の各賞が贈呈され、業績が称えられました。また、令和4年3月26日に実施された学生の褒章等授与式において、「学生研究奨励賞」「校友会活動奨励賞」が贈呈され、業績が称えられました。なお、各賞においては新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から当該振興会理事長代理として久保学校長からの伝達となりました。
鈴木桃太郎賞
電気情報学群 情報工学科 准教授 三村守
教育奨励賞
システム工学群 機械工学科 教授 藤原浩幸
防衛学教育学群 統率・戦史教育室 准教授 金澤裕之
研究奨励賞
応用科学群 応用化学科 助教 所雄一郎
電気情報学群 機能材料工学科 講師 森本貴明
学生研究奨励賞(理工系)
理工学研究科前期課程 2等海尉 川口大貴
理工学研究科後期課程 1等陸尉 小松喜治
理工学研究科後期課程 ベトナム陸軍上尉 グェン・タイン・ビン
学生研究奨励賞(人社系)
総合安全保障研究科前期課程 2等陸尉 船津拓実
校友会活動奨励賞
ラグビー部
空手道部
※官職及び所属については、受賞当時のものです。
【鈴木桃太郎賞:電気情報学群 情報工学科 准教授 三村守】
この度は、栄誉ある鈴木桃太郎賞を賜り、大変光栄に存じます。防衛大学校学術・教育振興会の皆様、選考委員の先生方ならびに関係各位に心より御礼申し上げます。
受賞の対象となりました研究は、サイバー攻撃に対する深層強化学習と自然言語処理技術を用いた実践的な防御に関する研究です。深層強化学習を用いた人工知能は、世界トップクラスのプロ囲碁棋士に勝利して話題となりました。自然言語処理技術の発展も著しく、文脈を考慮した翻訳なども可能になりつつあります。これら人工知能の一分野である機械学習は、あらゆる分野に応用されており、サイバーセキュリティも例外ではありません。将来のサイバー戦は高度に自動化され、人工知能vs人工知能の戦いになると言われています。サイバー攻撃の対策を検討するためには、攻撃技術の分析も不可欠です。今後も研鑽を重ね、人工知能によるサイバー攻撃・防御技術に関する研究に精進していく所存です。自衛隊におけるサイバー空間の重要性はますます増しており、サイバー攻撃は高度化しております。研究の成果を学生教育に生かし、人工知能に負けない人材の育成に努めて参りたいと考えております。この度は、誠にありがとうございました。