防衛大学校National Defense Academy

電気電子工学科

電気電子工学科について

電気電子工学科について

電子を自由に操り応用する技術であるエレクトロニクスは私たちの生活をますます豊かにしています。近い将来到来するユビキタスネットワーク社会においてもその根幹を支える重要な技術となっています。

電気電子工学科では、エレクトロニクスの基礎から最先端の応用まで一貫して教育を行い、エレクトロニクスの知識を応用して21世紀の防衛システムの構築に貢献できる幹部自衛官の育成に力を注いでいます。

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何を学ぶ?どう学ぶ?

何を学ぶ?どう学ぶ?

第2学年では、エレクトロニクスの基礎を学びます。特に電気磁気学と電気回路は、授業と並行して演習に取り組むことにより、確実に理解できるようになります。

第3学年では、電子回路、電子物性、電気機器、制御工学といった電気電子の専門科目に加え、コンピュータや無線機器といった関連科目も学びます。

また、実験を通じ、実際の物に触れて知識を確認します。第4学年時の卒業研究では、電気基礎学、電気機器学、電子制御工学、量子電子工学、電子物理学、電子デバイス工学、電子情報工学および電子計測学の幅広い専門分野の中からテーマを自由に選び、教官と1対1でエレクトロニクスの最先端の研究を進めます。

また、指定した科目の単位を取得することで、第1級陸上特殊無線技士や第3級海上特殊無線技士の資格を得ることができます。

主な科目とその概要

電気磁気学Ⅰ・Ⅱ
ベクトル解析、静電界、静磁界、電磁誘導、電磁波について学びます。
電気回路Ⅰ・Ⅱ
交流回路現象、各種回路網の解析と合成の基礎理論について学びます。
電気数学
フーリエ解析・変換とラプラス変換による信号の周波数スペクトル解析法、線形システムの過度現象と周波数特性の解析法を学びます。
電子理論
真空、気体および固体中での電子の基本的振る舞いについて学びます。
電気計測
電子式計測器の構成・基礎動作原理とそれらの使用方法、各種応用計測法について学びます。
電子物性
物質の性質を決定する固体中の電子の振る舞いについて、量子論の基礎、結晶構造、格子振動と比熱、固体のエネルギー帯理論に分けてわかりやすく学びます。
制御工学Ⅰ・Ⅱ
ロボットに使われているモーターの位置制御系が構成できるようになることを目標に、自動制御の基礎をなすフィードバック制御系の設計や解析法について古典制御論と現代制御論の立場から学びます。
電子回路Ⅰ・Ⅱ
ダイオードやトランジスタの動作原理と回路表現ならびにこれを利用した増幅・発振・変調回路について学びます。
電気機器
変圧器、直流機、誘導機、同期機などの電気機器の基礎理論と各機器の特性、ならびにパワーエレクトロニクスの基礎を学びます。
電気エネルギー工学
エネルギーの基本形態、エネルギー変換、電気エネルギーの発生のしくみ、電気エネルギーの貯蔵方法、電気エネルギーの輸送方法を学びます。
コンピュータ基礎・数値計算法
コンピュータの動作原理と情報処理のしくみ、ならびにコンピュータを用いた数値計算法を学びます。
固体電子工学
固体物理の基礎、半導体の帯理論、接合論、半導体電子効果について学びます。
光エレクトロニクス
光を電気・電子的に制御するための学問。特にレーザの原理とその応用について学びます。
電子デバイス
電子デバイスとして半導体デバイスや誘電体デバイスを取り上げ、それらの基本原理と応用例を学びます。
電波工学
電波の発生、放射、伝搬などの基礎知識と無線通信における実用例について学びます。
無線機器
アナログ・ディジタル無線機器の動作原理と回路構成を学びます。

授業科目と単位数

授業科目表 [PDF]